体を温める野菜をおさらい
よく「根菜は身体を温める」なんていいますが、東洋医学の視点でみるとそうでもないものもあります。
たとえばゴボウ。
色も黒っぽいし、いかにも温めそうなイメージですが、実は「寒」の性質を持っていて身体を冷やします。(火を通しても同じです)
「東方栄養新書」によると、よく使う野菜の中で温める作用があるものは、ニラ・たまねぎ・らっきょうなど香りの強いもの。
それからカボチャが「温」の性質を持ちます。
野菜はよくみると温める作用のものは少ないようです。
ショウガやニンニクは身体を温めます。中華料理によく使われているのは、野菜と組み合わせることで冷える作用を抑えるためかもしれません。
その他に誤解されているのは、トウガラシなどのピリ辛いもの。
確かに身体を温めますが、「散」という性質があり、毛穴を開いてエネルギーを発散する作用があるので、温めるだけでなく熱が逃げてしまいます。
そのため、冬向きの食材・味付けとはいえません。
では、冬は何を食べれば温まるのか。
エネルギー源となるお肉類をしっかりとることが大切です。
お肉といっしょにお通じの助けになる白菜やキャベツ、ニンジンなどの食物繊維もたっぷりとりましょう。