治療について

小児鍼

生後2ヶ月から小学生までが対象です。
先の丸い刺さない鍼でこすったり、マッサージのようにさすったりつまんだりする治療です。
疳の虫・夜泣き・落ち着きがない・風邪をひきやすいなど様々な症状に対応します。

小児鍼とは

東洋医学の叡智を体現化した総合治療

鍼といっても、主に先が丸く刺さないものを使い、おなかや背中、足、うでなどをこすったりします。手を使い、マッサージのような刺激も行います。
自律神経と皮膚には深い関係があります。大人がマッサージを受けるとリラックスをしてよく眠れるように、子どもも皮膚を刺激されることで緊張が緩和します。

子どもと大人の違い

子どもと大人の違いは、少しの刺激で反応がでること。体が小さいせいもありますが、反応が素直なのも特徴です。大人よりも「気持ちいい」ことをまっすぐに感じてくれます。反対に嫌なことは嫌だと態度にはっきりと表れるのも特徴です。子どもたちが嫌にならないよう、保護者の方への説明と同様にお子さん本人にもわかる言葉で説明するよう、小さいお子さんには楽しい雰囲気で受けられるよう心がけています。
子どもたちはたいてい鍼を好きになってくれます。少し大きなお子さんの中には、自分の体調がすぐれない時に『鍼へ行きたい』と言ってくれることもあるようです。

必要に応じてお灸をすることもあります

お子さんの冷えが強く温めた方がいい場合はお灸をすることもあります。大抵の場合は「温灸」と呼ばれるやけどをしないものを使います。事前に必ずやり方をお子さんに説明し、お子さんの同意が得られた場合のみ行います。子どもたちに信頼されること、鍼を好きになってもらうことを心がけているためです。
小さいお子さんの場合は「塩パック」というものを使います。塩でできたカイロのようなもので温まり方がとてもマイルドです。

おうちでできることをお伝えします

鍼灸院で行う鍼やマッサージと同様に、おうちでのケアが重要です。
おうちでも寝る前にできる簡単なマッサージ、体を温める方法、生活の改善点などをできるだけお伝えしています。
おうちでのケアの良いところは、毎日できること。それから子どもたちが一番大好きなお母さんやお父さんが触ってくれること、かまってくれること。子どもたちは大好きな人に触ってもらうだけで心が満たされてリラックスします。大人が自分のために何かをしてくれることで安心します。その効果の高さは、ツボを知っている鍼灸師でも到底かないません。お母さんお父さんのストレスにならない程度のケアをお伝えします。

効果が期待できる症状

疳の虫、チック、夜尿症(おねしょ)、寝ぐずり、夜泣き、よく泣く、よく怒る、人をかむ、便秘気味、下痢気味、食欲不振、食べ過ぎ、風邪をひきやすい、風邪がなかなか治らない、喘息、アトピー、花粉症、鼻炎、鼻水が多い、虚弱体質、仮性近視、スポーツによるケガ など