冷え性のこと
11月になりました! 11月の和名は「霜月」(しもつき)。
寒そうな名前です。
冷えに悩む方も男女問わず激増中です。今週は冷え症の特集です。
まず、冷え症のタイプを判別したいと思います。(東洋医学的な判別です)
ひとくちに「冷え症」と言っても、ほんとに体の底から冷え切っている冷え症と、手足など末端のみが冷える冷え症があります。
最も簡単な見分け方は舌。舌の色をみてください。
鏡に向かって、べえ、として見えるのが表です。白っぽいですか?赤っぽいですか?苔はどうでしょうか。
今度は裏をみてください。上の歯の裏に舌の先をつけると見やすいです。
裏は、赤っぽいですか?白っぽいですか?血管の色はどうでしょうか。
今回は舌の色と、冷えの症状でみわけていきましょう。
1.手足が冷える、舌の色は赤い。
手足の冷えは足先から手首・足首まで。(膝までは冷えない)
冷たく感じるが、触ると冷たくない場合もある。
イライラ感や焦燥感がある。温めるとイライラが増す。胸が苦しい。
ゲップやおならが多い。
冷えのぼせの場合もこのタイプ。
2. 手足だけでなく、おなかまで冷える、舌の色は白っぽい。
寒がり。冬が苦手。寒い時は動きたくない。カイロを貼ると動きやすい。
むくみやすい。からだが重い。足腰がだるい。
息切れがする。眠いこともある。
3.手足が冷える、舌苔が多い、舌の裏の色は赤い。
1の症状に加えて、食欲がある、冷たいものが好きでよく食べる。
ご自分の当てはまるタイプまで、下へスクロールしてくださいね!
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1.手足が冷える、舌の色は赤い。
体のまんなかは熱を持っているけど、手足まで血液や体温がまわっていかないタイプです。
ストレスが強かったり、運動不足の方に多くみられます。
・温める時は手足のみを温める。おなかや腰を温めるとイライラすることがあります。
・ショウガはあまり合いません。
・くず(葛)は合います。ただし、市販のくず湯はくずではなく片栗粉(馬鈴薯デンプンが多い)が使われていることが多いので、必ず本くずを使ったものを選びます。
・体を動かしスッキリすると、血液のめぐりもよくなり手足がポカポカします。
・足湯もおすすめ。
・イライラせず平常心を保つ。
肩こりが強い方も多いので、肩こり体操をして血流をよくすると手足も暖まります。
2. 手足だけでなく、おなかまで冷える、舌の色は白っぽい。
体中、芯まで冷えているタイプです。とにかく暖めると体調がよくなります。
・お風呂で暖まる。ただし、長く入って汗をかくと疲れます。汗をかかない程度に入るのがポイントです。
・太陽光を浴びる。天気の良い日はお昼前後に背中に太陽を浴びると元気になります。
・体力や筋力をつける。体温が上がります。
・ショウガを摂る。朝や寝る前に、すったショウガと黒糖をお湯に溶かして飲む。(おなかが冷えて痛い時にもよく効きます)
・足湯はふくらはぎまで温める。少し熱めのお湯で、途中で冷めてきたらさし湯をします。
・日中はカイロを使う。腰・おなか・肩甲骨の間など、冷えているところにカイロを貼ります。腹巻き・レッグウォーマーも活用しましょう。
・冷たいものは絶対、飲んだり食べたりしないこと! お店に入った時に出てくる氷水や、食後のデザートなどに要注意です。
他にも寒いところ、冷たいことを徹底的に避けることが、このタイプには必要です。
すぐに効果は実感できないかもしれませんが、確実に冷え症がよくなります。
3.手足が冷える、舌苔が多い、舌の裏の色は赤い。
1のタイプに、食べ過ぎや消化不良があるタイプです。(1のタイプも参照してください)
舌に苔が多いのは、胃腸の動きの悪さを示します。
胃腸の動きの悪さの原因は、食べ過ぎや飲みすぎ・胃腸の冷えなど、胃腸に無理をかけていることがほとんどです。
胃腸の動きが悪いと手足の血行も悪くなります。反対に、手足を動かすと胃腸の動きもよくなるとされます。
・食生活を振り返る。
ビール、アイスなどの冷たいものや、消化の悪いものを食べ過ぎたりした次の日は苔が特に多くなっていませんか?
また、いつも苔が多いのは、いつも負担をかけていることがほとんどです。歯磨きの時に舌まで磨かないと気持ち悪い、という方は要注意です。
ひとそれぞれ適量は違いますので、舌の苔を参照しながら食べる量やものを調節しましょう。
胃腸が順調に活動すると、手足の血行もよくなります。ほんとです。
おなかも軽くなり、動きもよくなります。